写真2 2006 7月撮影
SUGOI-ne1号植え。ポリ鉢。ハウスないで一年中栽培。
紫外線カット。散光。夕方葉の冷却潅水。
写真1 2007年5月の状態。
2006年の夏も休みなく新芽が次々に
発生伸長し、約1年後見違えるような
鉢になった。
クールオーキッドもSUGOI-ne栽培なら
紫外線カット。散光。夕方葉の冷却潅水で平地の猛暑でも
栽培可能である。
素焼鉢鉢底面水栽培併用なら最高に作れる。
写真2
写真 1
2 雲、霧下の環境にするのか。
赤道直下の3000mを越す高山の雲霧帯。
日本の平地とは極端に異なる環境と気候条件。
そんな場所でもランは生き続けられる!!
進化の過程を探れば、
そこにはダーウインがいう「環境に適応したものが生き残る」という法則をみることができる。
直光条件
雲霧が晴れれば・・・直光が容赦なく降り注ぐ。
強い紫外線を浴びる。
雲霧が発生すれば・・・・散光の柔らかい光になる。
葉が霧にぬれる。
根の張るエリアは霧にぬれる。
気韻生動が起こる。
葉の温度は冷却する。
一日の中に両極端の条件が交差するのが高山の雲霧帯の気象条件である。
この条件に適応する特性をもったランがクールオーキッドである。
こういう条件で生きるには、身体を小さくして、風から身を護るのも一つの方法である。
紫外線を防ぐには「クチクラ層」を厚くする。
日本の平地ではどうすればよいか。
クールオーキッドに欠けているのは、葉の温度調節機能である。
クールオーキッドは高山の常にある気韻生動下で生息している。
葉の温度上昇を対策が欠落している。
犬に温度調節の「汗腺」がないのと似ている。
葉の温度はどうして上昇するのか?
一般の陽光植物は直射光線に含まれる「赤外線」対策がある。
光合成は大体気温28度周辺で最高になり、
それより高温になっても合成は横ばいになる。
同時に行われている(根などで)呼吸作用は、分解作用なので、
高温になるにしたがって上昇する。
光合成のように横ばいにならない。
この合成と分解のギリギリが高温対策に「気孔」による蒸散作用である。
蒸散による気化熱。
これによって葉の温度を下げて、できる限り呼吸作用によるエネルギーの
消耗を少なくしている。
この葉の温度を下げる機能を完璧に備えていなくても、
クールオーキッドが生きるエリアでは、自然の気流が、風が、
雲が、霧が、雨が・・・・葉の温度上昇を防いでくれている。
自生地というのはそういう場所である。
そこで生き続ける分には、それで良いのである。
原種というのはそういうものである。
ここで問題が起こる!!
突如、雲霧の高山にまで人間が出かけて・・・・
拉致する。
飛行機に載せて、何千キロ離れたところに連れてくる!!
植物は移動できないから植物なのだ!!
それを移動する!!
この状態をランから見れば、一夜で地球の大変動が起こったことになる。
何100万年かかって作り上げた、自生地への適応機能。
新天地で順化など出来ない!!
クールオーキッドが日本の平地で夏負けして枯れるのは、
ランの悠久の進化と、人間のラン愛好のすさまじいスピードの違いから起こる。
原種そのものを・・・・別な場所で栽培する・・・・
まして猛暑の日本で、クールオーキッドの花を咲かせたいという欲望は、
ランの進化を超えた無謀なこと。
ならば、どうすれば、少しでもランを楽にさせることができるか? クリック
高温で弱った体。
これを先ず考える時
葉の温度を出来る限り上げないこと。
1 直射光線を当てない。
自生地では短時間直射光線に当たるが、これをほとんど当てない。
2 散光にする。 クリック
雲霧の光を再現すること。不織布を張る。
3 鉢底面水栽培を行う。
葉の気孔からの蒸散作用機能が劣るのであれば、
素焼鉢の鉢面から蒸散させて株の周囲の温度を下げること。
SUGOI-ne鉢底面水栽培法なら、簡単に無造作これが出来る。
4 遮光すること。
5 夕方葉水を行って、出来る限り速やかに葉温を18℃まで下げること。
葉温18℃周辺で葉の光合成で作られた澱粉が、最も速やかに
他の組織、根などに転送される。
このエネルギーで根を伸ばせる。
これをしないと、夏負けで根を伸ばすことが出来ない。
夏生育を止めるのは、この理由である。
6 根をカラカラに乾燥させない。
自生地では霧で常に湿気がある。常にオシボリの湿度を維持する。
ラン菌が活動できる湿度を維持する!!
このところが、SUGOI-ne開発まで、全然欠如していた。
クールオーキッドはラン菌の助を借りて、高山の過酷な場所で生き継いできた!!
多湿ではない。ランの葉を漏斗にして、根元に水を流し落とす。
鉢底面水栽培なら簡単にこの湿度に出来る。
8 鉢の周辺に気韻生動の気流の対流を作る。
扇風機を回して風を当てるのではない!!
気流の対流である。
9 SUGOI-neで栽培して「菌根」にする。
菌根になると耐暑性が増す。
10 紫外線をカット
この紫外線をできる限り少なくすること!!
遮光と紫外線カットと同じではない。
遮光して暗くすれば、当然紫外線も少なくなるが・・・・
3万ルクスでも紫外線を少なくすることが紫外線カットである。
11 暑に弱いラン SUGOI-ne栽培ウラワザ 素焼鉢利用法 クリック
この栽培法で少しでも温度を下げ、葉の周囲の微気象を
自生地に近くすること。
この微気象条件が大切。
クールオーキッド栽培の問題点
1 夏。いかに自生地に温度に近くするか。
2 雲、霧下の環境にするのか。
湿度、紫外線、散光。
3 根腐れの起きない潅水。
1 夏いかに自生地に温度に近くするか。
高山植物的なラン。
高山植物栽培と似ているところもある。
夏負けを少しでも軽度なものにするか。
多くの対策と方法と技術があるが、SUGOI-ne2号ゴールドによる
素焼鉢鉢底面水栽培法が、最も自然の法則に適っている。
写真はSUGOI-ne1号植え、ポリ鉢栽培1年。
紫外線カット、散光、夕方冷水潅水による葉温度冷却。
一年中ハウス内栽培。
山形のなるは猛暑、蒸し暑い。風がない。
ハウスの中はマスデにとって「拷問」かもしれない。
しかし、上記のような対策で、真夏でも生長を止めることは
なかった。株立ちは一年のSUGOI-ne栽培で、
約4、5倍になった。
日本の夏は暑さが厳しくなっている。
「クールオーキッド」。
日本の平地では一部の地域を除けば、高山の雲霧の中でいきつづけるクールオーキッドにとっては、
「拷問」にも等しい暑さである。
農業には、同じ植物栽培でも「適地適産」というものがあるが、
趣味のラン栽培では 「ミニ植物園」のように不適な環境でも多種多様なランを栽培する。
クールオーキッドには小型なランが多い。小さな温室に多数の鉢を置くことができるから、
都会向きではあるが・・・・・愛好というのは・・・無謀なこともすることである。
「夏負け」。
高山の乙女達も夏負けで、その輝きを、微笑みを失っては哀れの一言である。
小さな花たちこそ、元気な姿こそ魅力である。
「けなげ・・・・」。
SUGOI-ne1号、SUGOI-ne2号ゴールドの開発で、平地での栽培が・・・・
無謀が無謀でなくなった!!
SUGOI-ne2号ゴールドによる素焼鉢鉢底面水栽培法、紫外線カット、
散光、葉温検温による夕方葉温度冷却・・・を組み合わせることによって、
平地でも素晴らしい栽培が可能である。
以下ヒントを記しますのでご研究ください。
著作権所有者 宇井清太
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夏に負けない
SUGOI-ne2号ゴールド
クールオーキッド 栽培法
鉢底面水栽培による
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